
「いまだ下山せず」2025年9月増補改訂版
30年近く前の山岳遭難を追ったドキュメント。年末も押し迫った12月28日、中房温泉から燕山荘を越え、大天井岳を経由し、西岳から東鎌尾根を通って槍ヶ岳を目指した3人のパーティ。しかし、下山予定日を過ぎても連絡がなく、遭難と判断される。所属する「のらくろ岳友会」や警察を中心に捜索隊が結成され、すれ違いや追い越しなど別の登山パーティの証言をもとに、3人の行方を探っていく。パズルを解くように遭難地点を推定していく、緊迫感あふれるルポである。関係者への詳細なインタビュー取材もあり、非常に読み応えのある内容だった。
実際に表銀座と呼ばれるこのコースを知っていないと話について行けないと思います。地図が頭に浮かぶ経験者には手に汗を握る展開です。私も両側から歩いていてほぼ頭に入ってますが、未踏の部分もあったので地図を拡げながら本書を読みました。地図を拡げて見比べることが必須です。