いつも観てるReHacQシリーズ。今回もタイトルから判断して、「ヒトだけが死ぬことを知ってるから不安に感じて幸せになりにくいんじゃないか?」と思ったんだけど、今回は予想してた内容に近い内容だではあったけど、チンパンジーから分化してからこれまでのヒトの歴史を踏まえての考察がとても興味深かった。
おそらく現在多くの人が物価高のみならず、格差社会が現実となり、都内では住居も買えず、いき苦しさで希望が見えにくい状況、幸せってどういうことなんだっけ?が各々で再定義中なんだろうなと感じてます。なので、この動画の内容は自分の立ち位置を再確認するにも良いかと思います。なんたって無料で観れるから。
どんな内容か簡単にAIに著作の概略をまとめてもらったのが以下です。先にさくっと流れをいれておくと動画がみやすいかもです。
『なぜヒトだけが幸せになれないのか』(小林武彦)は、進化生物学者の視点から「幸せ」を再構成し、人間だけが陥る“幸せになりづらさ”の原因とその改善法を探ります。主なポイントを以下にまとめました:
1. 幸せ=「死からの距離」が保たれている状態
著者は「幸せ」を「死からの距離が保たれている状態」と定義。つまり、生き延びて繁殖できるかが、生物が感じる“幸せ”の本質だとします。
2. 生物としての本能:生存本能と生殖本能
生物は、生き延びるための本能(食べ、危険を避ける)と種を繋ぐ本能に従います。これらによって「死からの距離」が確保され、「幸せ」が生まれるのです 。
3. ヒトだけが抱える「遺伝子と環境の不適合」
人間は、急激に社会構造や環境が変わりすぎたため、自らの遺伝子が順応しきれず、幸せを感じにくくなったと指摘。固定化された生活や格差、テクノロジーとのギャップも影響しています 。
4. 文化・社会的変化の副作用
定住と格差の発生(いわゆる「弥生格差革命」)、テクノロジーの進歩速度に対する人間の適応速度の遅れ、地方から都市移動への変化なども、幸せを感じづらくする要因として挙げられています。
5. 幸せになるための提案
第6章では、生物学的幸福論として、以下のような改善アプローチを提案しています:
🔍 なぜ人間だけが「幸せ」に悩むのか
他の生き物は、本来的にプログラムされた環境変化に合わせて無理なく幸せを感じますが、人類は社会構造・情報環境・文化の変化が急激すぎて、遺伝子レベルでの調整が追いつかない。このミスマッチが、人間特有の「幸せになれない」ジレンマを生み出しているのです 。
🔚 総評
本書は、従来の心理学的・哲学的な“幸せ論”ではなく、生物学という客観的視点を通じ、進化と遺伝子、社会進展の関係から人間の幸せを再定義します。そして、環境やテクノロジーとのズレを自覚し、「死からの距離」を取り戻す行動が、幸せな人生のヒントになると示唆しています。