迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

小説「Iターン」 

Iターン (文春文庫)

Iターン (文春文庫)

いやー でたらめ面白かった。先月のサーフ&ハイクの旅中に白馬岳頂上直下で足を捻挫し、そのまま5時間かけて降りてきて痛みと腫れが引かず、しょうがないから松本で滞留してる時にブックオフで買った本。(しかもジャケ買いだ)そんで、なかなか本読むタイミングなく今日になり。


作者は偶然ながら同い歳、しかも同県北九州出身の福澤徹三 - Wikipedia氏。いやーほんとめっちゃ面白ろかったよ。400P超える単行本だったけど、読み出したら最後まで一気に読んでしまった。しかも駐車場にクルマを2時間駐めてまでして。そんぐらい面白かった。

・・・会社では上と下との板挟みになり、リストラに怯え、家族には邪険にされ、若い女の子にちょっと優しくされてだけでその気になり、これといった趣味はなく、はじめての土地に住んでも食事さえする店も開拓せずに社宅と会社の行き来だけ。(主人公の)狛江の姿に、思わず自らを投影してしまう読者も少なくないのではないのではないか。


これだけだとダメダメなサラリーマン悲話なんだけど、そーじゃない。”男”を取り戻していく。昔、北九州地区の金融営業を5年間したことがあるせいかもしれないけど、すげぇリアルだ。サラリーマン、営業職、北九州市民の男性諸君にぜひ。(女子はどう思うかわからん)・・・これ以上は語れない。ぜひご拝読あれ。映画にならないのが不思議なくらいだ。満点★★★★★ 価値1200円