迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

あなたの一番大切な思い出は何ですか?

(画像はWEBOhttps://qr.paps.jp/Bq6Gより)

今朝、航空とホテルで同僚だった友達から還暦祝いにポスターが送られてきた。(thanks!)10年前に友人のFBで発見し、8年前にブログで紹介したことのあるholstee社のマニュフェストのポスターでした。その時のエントリー↓

 

それで、書いてたことをもう一度読んでみた。8年前だから当時52歳。その頃はこういう考え方しかないんじゃない?でもなかなか浸透せず、なんで周りのみんなはこれを支持しないのだろうと思ってた。今でも個人的には何も変わらず、そう思ってる。だけど、こういう風に思えない人も多くいるのをその後で確認できたんだよね。子供さんや奥さんや家のローンなどいろいろ諸事情がある。オレは独身だからそのままストレートに行動に反映できるし、やりたくない仕事はやらないと決めて、こういう風に生きてきたからだったんだよね。

で、読み直していたら、このエントリーで別の友人とのやり取りの中で是枝監督の映画「ワンダフルライフ」を観ていなかったことが判った。この映画では、死者が天国に行くに際し、天国の入り口で”あなたの一番大切な思い出を1つだけ選んでください”と言われる。そしてその思い出を見つけられた人はその思い出だけを胸に死後の世界に旅立てるというストーリー。

ネットで検索したらamazonでレンタルできることが判ったので早速鑑賞。

人生って何だろうを振り返る、考える、にとても良い映画でした。さすが是枝監督作品。鑑賞後、ブログで「人生は出会った人との思い出でできている」とまで書いていたし、この映画でさらに「あなたの一番大切な思い出は何ですか?」を問われた。

しばらく考えてみたけど、私のそれは小学校時代だったのかもしれない。というのも、大学生の時にダイビング時のエア切れで臨死経験したことがあり、その時に走馬灯を見たことがあって。その時は映画のように観客席から映像をみていたんですね。運動場でみんなと遊んでる映像でした。その時大学1年だったから、それから40年近く経過しているけど、あの鮮烈な感じは消えないのかもしれないなと思ってます。もう一回臨死経験したらわかるかもですが、おそらく多くの人が多感な時期、子供の頃~青年期なのかも知れません。(その時のエントリー→2009-10-02

では亡くなった両親の一番大切な思い出は何だったのだろう…? 母のエンディングノート(お願いして元気な時に書いてもらっていた)をもう一度読んでみた。エンディングノートには一番楽しかった思い出という項目は無いんだけど、分量と文章のエネルギーの乗せ具合から判断すると、やはり中高~大学生の頃の話が一番リアルな感じで楽しそうなことが伝わってきた。家族の想い出も書いてあるけど、きっと学生時代が楽しかったのだろうと思います。

父はエンディングノートを渡したものの筆不精で書かず。だけど父とは6年半を2人で毎日を過ごしたので、その経験からすると一番繰り返し楽しそうに話していたのは、高校時代の野球の話、大学受験の話と大学時代の寮やアルバイトの話。教員だった頃の話はあまりしなかった。父も母と同じく高校~大学の時が一番楽しかったのだろうと思います。

「人生は出会った人との思い出でできている」し、それはひょっとすると感受性が高かった少年少女~青年期なのかも知れません。でも還暦になるけれど、ひょっとすると今後の人生でより「最高な思い出」が実現できるかもしれない、そうできるように行動しなきゃな!と。そして映画を参考にすると、それは例えば世界一周とかの野望だけでもなく、子供や孫が生まれたり、彼らが成人したりの家庭的な平和な出来事の中にあるのかもしれません。

きっと、是枝さんはこの映画を通じて自分で思う一番大切な思い出を考えることでその後の人生をより間違いないようにしようとしたのではないか、と思った次第です。