- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2010/11/20
- メディア: 単行本
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なんとも編集者が考えたタイトルだと思うんですが・・・村上龍さんのエッセイです。「限りなく透明に近いブルー」を大学の時読んで以来、ずーっと読んでますね。。。佐世保出身だし、Sixty Nineのバリ封(バリケード封鎖)のくだりを読んでからは勝手ながら、なんか近所の兄ちゃんみたいな感じなんですよね。だけど自分の写真↑のせるかねぇ?・・・きっとこれも出版社の戦略でしょう。。。
村上龍さんの「すべての男は消耗品である」シリーズと同世代(誕生日まで一緒の!)石田衣良さんの「池袋ウェストゲートパーク(通称IWGP)」シリーズは、きっと一生読み続けて行くでしょう。常に現代を反映してるんですよね。
で今回のエッセイ、今までとは少しテイストが違ってる。しかし、やっぱりそーだよねー。と思えることも多かったです。現在はこうだよね、を再認識するに、今読むのにいいと思います。・・・しかし、最近は本が出て1年経つとすごく古い印象を受けるほど時代の流れが速いね・・・。
以下本文より
自らの欲望と向き合うことから逃げる若者たち。破綻から逃げ切ることだけを考える中高年。目標を追いかける者がいなくなったこの国に不安と閉塞感が蔓延する...。
「どの集団に入れば人生を有利に生きられるか、という問いそのものが意味をなさなくなった。有利に生きる、成功する、金持ちになる、という目標をまず捨てることが重要だろうと思う。成功を考えてはいけない。考えるべきは、死なずに生き残るための方法である。」
・・・と狼が来る〜(いや、来てる〜)という感じなんですが、それだけではないので安心ください(笑)