迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

寂しいっていうこと

(築50年の家の前の道路を掃き掃除)

亡くなった両親を知ってる方が通りかかって挨拶すると、「一人になって寂しいでしょう?」と言われる。「ほんと寂しくなりました~」と応えます。実際にそう感じています。両親祖父母が居た子供のころから育った家に今は一人で住んでいるから。

でも状況をしらない人からも還暦・独身・独居だというと、同じような質問を受けます。なんか周りが思ってる寂しいとオレの中での寂しいは違う感じなんだよねーと違和感があった。

で、自分の中の寂しさの因数分解をしたくて本を読んでみたら、やはり問題は単純なことが判りました。私の場合、誰かと一緒に居たいというより「両親が不在な事が寂しい(虚しい)」なんですね。これはもう人も物も仕方のないことで万物流転で空。そして高校生まで住んでた実家に住んでるので、両親の不在を「日々改めて実感する」ということなんでしょう。所在が無いんですね。ここにも。

単に還暦で独身・独居している状態含めて「寂しかろう?」とよく聞かれる質問の解答としては、独身独居であること自体は「別に寂しくもなく」なんですね。独身・独居自体はもう40年以上だし。

だから、周りからよく言われる「誰かと一緒に住めば?」っていうような提案は、よほど気が合うなら別として、対処方法としては誤ってるんでしょう。おそらくかえって問題を複雑化しちゃう。私の場合はただ喪失感が少しづつ希薄になっていくのを待つだけですね。

そう解かったので気が楽になりました。本を読んで良かった~。本には寂しさを分析する方法を書いてあるわけではなく、基本的な原因「集団で生きてきた人間という生き物は本能的に群れに居ないと寂しく感じるようにできている」といった内容です。寂しく感じるのはなぜ?っていう方には、ガイドになるかもしれません。この本に限らずいくつか本を読んでみるのはとても参考になると思います。