50代からの選択―ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか (集英社文庫 お 66-1)
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/02/20
- メディア: 文庫
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若い頃たくさん読んだ大前さんの本。同郷の福岡出身だしね。全般にアメリカ的なんだけど、いつもながらハッキリしてるところがいい。よく50歳からの再チャレンジっていって初めて人生のチャレンジを奨めたりする意見があったりするんだけど、そういうこともバッサリ以下のように書いてあります。
50歳までサラリーマンを続けてきたあなたは、動物で言えば飼い慣らされている。一方、事業家の素質がある人というのは、他人に飼い慣らされるような生活を25年も続けていられるわけがなく、とっとと飛び出してすでに起業しているはず。つまり、50歳までに大企業にいられたということは、事業家の素質には欠けているということの確かな証拠なのだ。(中略)サラリーマンから事業家に転身するなんて、犬に向かってニャーと鳴け、というぐらい難しいことなのだ。主からずっとエサをもらい続けていた犬が、荒野に憧れて出て行ったところで、3日目には犬死にするのがオチだ。だからやめておいたほうがいい。
オレも転職や独立の話を聞かれることがあるんだけど(沢山転職したから)、今まで一回も転職の経験が無ければ、もう40歳以降の転職は奨めません。もう完全にその会社の遺伝子に染まってますから。それに大体重要な仕事は40前までに経験しちゃってるしね。(でしょう?)特に大企業ほどそうだと思う。
それ以降はだいたい”長”がつく仕事をしてなんとなく立場があることで毎日を何とか流しテルって感じだと思うし。45歳で前職を退職したのも主にこの理由だったし。やることやっちゃってて、もう経営層向け資料作成とかしか無いんだよね。やること無い自分に耐えれなかった。そういう意味ではサラリーマンが出来なかったといえるね。独立に関しては引用した内容そのもの、オレには事業家の素質がなかったということ。(一回背負うと逃げれないし毎日働かねばならなくなる。それはオレの感覚だとRichではない) 転職するリスクと事業を起こすリスクは確実に異なるよね。てか、多大なリスク負って自分でスタートしたいような事業が見つかってないのだ。
生きかたは千差万別だから、まぁ50歳のチェックリストとして確認するにはいいと思う。オレ、なぜか生命保険を見直したりした(笑)