迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

コンビニにて

今日も寒いけどやるか~ってことで8㎞ジョギング。気温7度、北風が強かったけど、思ったよりきつくならずに無事終了。やっぱ走り慣れてきたら昔のようにだんだん楽しくなっていくのだろうと思う。(フルマラソンやってた頃は、信じられないかもだけど、とにかく走りたくなるんですよ。どこまでも行けそうな気がして。20㎞くらい平気で走っちゃたりしてね。)

 

で、終了後コンビニに寄った。そしたらね、すごい違和感が。イートインのコーナーでね、電動車いすに乗った老人(親父とおぼしき)にオレくらいの年齢の男性(息子?)がね、ご飯を口に入れてあげててね。老人はかなり状態が進んでて、ぐったり気味で、とてもまともに食事できそうにないんだけど、もごもごして前かけにこぼしながらも口に入れて、少し無理強いしみたいな感じでね。(無理強いではなく、あの状態だと方法がほかにないのかもしれない)

 

思わず立ち止まって様子を眺めてしまってね。もう他人事じゃないんだよね。オレと親父の将来だと思って。声は掛けなかったんだけど、「なぜコンビニのイートインなのか?」が不思議で仕方なくて様子を眺めてた。家に買って帰って食べればいいよね?と。食べさせてる男性のほうも目が合うとオレには申し訳けなそうな(こんなとこで食事させちゃってすみませんのような)顔してた。電動椅子ってことは、車では来ていないと思う。外にもそういう専用車両は見当たらなかった。

 

コーヒー買って外で飲みながら観察してた。情報を整理して考えると、ああそうか、こうだろうと思った。

親子ではなく男性は介護士。彼らは近くの介護施設から電動車いすで夕食時にコンビニに抜けてきた。

きっと老人は施設の食事ではなく何か別のものを食べたかったのだ。

そして他の入居者の手前、買ってくるのはマズイ。そこで散歩と称してコンビニに寄って食事をした。

そういえば介護してる男性はジャージだ。そう、施設特有のあの感じ。2人とも薄着だったから最寄りの施設だ。うん、ある。オヤジが通ってる病院の介護施設。

いや待て、介護士だと越権行為になるよね。あの状態で外に連れ出したりしたら。やっぱり息子だな、許可を取ったのだろう。今日は日曜日だし。

 

なんかドキドキして、こっちも完全に自分らとダブってさ、目頭熱くなっちゃってね。あぁ、そういうことかと。きっとそうだろう。息子は希望をかなえてあげたかったのだ。そう思うと、周りにバツ悪そうになんてしなくっていいから、ゆっくり食べてと願った。

 

介護の経験したことある人なら、同じように感じると思う。本当かどうかは確かめていないからわからないけどね、しかし、オレらは今後どうするべきか、改めて考えさせたられた光景だった。ピンピンコロリってまずあり得ないからね。高齢化社会がより人間的なものになっていくよう願うよ。人間らしく生き、人間らしく最後を迎える。多様で難しい問題だけど、ベターな方向に向かうことを願ってるよ。