特殊な建造物を設営する現場に居ます。オレは技量ないので火元安全の監視員。今日は6〜8m、最大12mの風雨。そんな状況の中、鉄のでかい配管を切り、複雑な鉄骨の中を吊って通したりする配管工の方々、ハーネス付けて高地でサクサク作業する鳶の方々はほんとカッケーよ。強風の中150トンクレーン操縦もカッケー。無理やろ〜っていう事を集中してこなす職人作業には感動するし、憧れる。それぞれのグループ(組)に親方がいて、意思統一も明確。ある意味、職人さんを生かすも殺すも親方次第の世界。現実に毎日出来上がる結果を示しながら生きている。とてもわかり易い世界。
それに比べてオレは今までヘタレな英語を使って営業やら、施設運営やらの改善提案やら施策をやって来たけれど、それって何?と思うよ。(実際誰かがやらねばなんだけどね) で、何が出来るんですかって。こういう現場に来ると何も出来ない。ただ周りに迷惑かけないように自分の居る位置に居て、注意深く見てるだけ。それしか出来ない。気を配ってるつもりでも、「そこ危ない」と言われるのがオチ。ただ防寒して風雨に耐え、与えられた業務をすることのみ。良かれと思っても自分からは余計なことはしない。(だいたい素人考えで底が浅い)ただ、シンプルに、ひたすらに時間を忘れて集中するのみだね。
将来何になろうかな、稼ぎが安定した公務員かな?なんて学生が主流になってる現在、トレーニングの一環としてこういう親方の下に付き、現場仕事の凄さを通じ、プロの凄さを感じたほうがいいんじゃないかと思う。机上で勉強した学位でも資格でも論文でも、こういう実際のものと対比して今後を考えることが大事じゃないかと思う。今までオレもここまで凄いとは思って無かったから。 知らないんだよね、オレも含めて世間一般がさ。こういう方々の凄さをさ。オレはそこらの大学出て何をしよーかなーなんて(オレみたい)奴より、鳶や鉄鋼の現場で働いてる奴のが数倍好きです。
会社員やるでも、その組織の最下のハードワークから体験していくことが大事、経験が技術になる。この現業の世界でも英語ははなせたほうがベター。だけど、他の技術の修得に比べたら楽勝。公務員が安定していいって考える人の保守化した発想は、オレのいた興行や営業の世界でも要らないし、ましてやこんなリアルな現場でも不要。その発想は役所以外どこでも無理でしょう。そしてそのうち練磨の民間人が行政もにもどん入っていくから、もうすぐたちどころに価値感がひっくりかえるとけどね。机上で考えたって何のつっぱりにもならないよ。役所の仕事は大変重要なんだから、安定したいとかの人材じゃなく、その土地土地の最高学府の上位のキレる人が待遇に関わらずやるべきなんだよ。東大とか九大とかさ。その為の学府やないの?
話かわってきたけれど、そんなリアルな世界でバイトできることに感謝です。