迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

吹雪+北海道=蟹工船

蟹工船・党生活者 (角川文庫)

蟹工船・党生活者 (角川文庫)


吹雪の新潟に来ています。北海道は大型低気圧で全便欠航など大変なようです。吹雪+北海道で思い出すのは、こないだ読んだ「蟹工船 - Wikipedia」。あの頃の北海道ってこうだったのだ、ということ。ずっしり重たいプロレタリア文学の代表作なんだけど、スリル&サスペンス作としてもすんげぇ素晴らしいのだ。オレならどう行動するのか?ずーっと考えさせられる。反抗してやられるか、耐えに耐え忍ぶのか・・・。87年前の作品だけど、今読んでも全く遜色ない。そして漁業もそうだけど、北海道開拓の方々には本当に敬服する。もしお読みでなければ是非とも。(ちなみ、kindle版は無料だ)


あらすじ・・・<Wikipediaより>
蟹工船とは、戦前期にオホーツク海カムチャツカ半島沖海域で行われた北洋漁業で使用される、漁獲物の加工設備を備えた大型船である。搭載した小型船でたらば蟹を漁獲し、ただちに母船で蟹を缶詰に加工する。その母船の一隻である「博光丸」が本作の舞台である。

船は「工場」ではないので労働法規の適用外にあり、海上の閉鎖空間である船内では、東北一円の貧困層から募集した出稼ぎ労働者に対する資本側の非人道的酷使がまかり通っていた。また北洋漁業振興の国策から、政府も資本側と結託して事態を黙認する姿勢であった。情け知らずの監督である浅川は労働者たちを人間扱いせず、彼らは劣悪で過酷な労働環境の中、暴力・虐待・過労や病気で次々と倒れてゆく・・・。