迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

母親不在はすごいです。

あの、ちょっと個人的なことなんですけれど、母の不在ってのはかなり後を引きますね。(昨夏、肺がんで他界) けっこう来るだろうなとは予想していたんですが、未だに週に1回くらいガツーンときます。足元が揺らぐといいますか、身体じゅうの力が抜けるといいますか・・・。その凹み具合に自分で驚くほどです。

 

きっと最後が可哀想過ぎて(肺がんの末期で目の前でアナキフィラシーを起こし、呼吸できず悶絶、心肺停止→蘇生→医者にお願いして最後の手立てをお願いした)、その瞬間を今でも忘れることができないのだと思います。穏やかな別れとは正反対でしたから。もう意識はぶっ飛んでるんだと思うけど、自分で酸素マスクを外そうとしたんですよね。息ができなくて。それを付け直しもしてしまったし。自分が最後の別れの決断をしてしまったことも正しかったのか・・・。

 

こんな文章を書いて読む方には申し訳なく感じます。ですが、そういうことも起こりえます。平安な、穏やかな別れは理想ですが、そうも行かないこともあるのだということをご理解いただくにはよいかも知れないと思い書いています。どうぞご理解のほど、お願いもうしあげます。

 

母は自由な人でしたから、おれ、決していわゆるマザコン系では無かったと思いますが、最後の場面はすごいインパクトで心に残っています。そして長男で葬儀手配もやらねばだったので(オヤジは84だし、この手の作業が不得意でしたから)、あぁ他界するかもと思った亡くなる数日前、葬儀ってどういうことになるのか?直前に葬儀社を訪れたりもしていて。その時も既に何だかアンリアルな地に足つかない状態でした。葬儀社に行くこと自体も儚く切なすぎる時間でした。

 

悲しい葬儀手配の準備作業と壮絶だった最後のお別れ。もうどうしょうもなく心に刻まれています。

 

最後に、ご両親がご健在な皆さま、どうぞ正直に思いを伝えてください。

ご両親が闘病中や介護中の皆さま、大変でしょうけれど、介護をやれるのはとても幸せなことだと思います。頑張ってください。