迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

「巨泉 人生の選択」

巨泉―人生の選択 (講談社文庫)

巨泉―人生の選択 (講談社文庫)


昨日は午後から天気もよくないので読書。窓際に積み上げてる本をざーっと眺めたら巨泉さんの「人生の選択」が目に止まった。巨泉さんは大橋巨泉さんね。(→大橋巨泉 世界にOKギフトショップを展開し、冬はオーストラリア、夏はカナダと年中海外スティで移動する生活をされてる) で、7〜8年ぶりくらい?に読んでみた。15年前の2000年に書かれた本なんだけど、最近読んでるリタイア・自由に関連する本のオリジナルにあたる本で情報が凝縮されてた。


たとえば

若いうちの仕事や会社は、あくまで人生におけるひとつの手段であり、究極の目的は「定年後の後半生」である。前半性はなかなか自分の思うように行かない、しかし、リタイア後の後半生は自分で演出できる。ただし漠然と暮らしていたのでは、自分の演出による、すばらしい後半生は期待できない。そのためには「準備」が必要であり、前半生の「仕事」や「会社」や「趣味」は、すべてその準備だと考えるのだ

だったり、

生きるうえでの優先順位、まず第一は健康である。(中略)第二は「妻」(またはパートナー)である。(中略)妻との折り合いが悪い人は「すぐにでも離婚してから」と思うほど重要なことだ。ついで友人、そして妻や友人と楽しむ「趣味」がくる。(中略)最後にアップトゥデイトな興味を持ち続けること。経済的にも精神的にも老け込まない秘訣である 


・・・と、どうもまったく発想が一緒だった。知らぬ間に読んで影響を受けていたんだろうね。これを2000年に書かかれたのは面白い。今じゃ当たり前の発想だけど、あの頃はまだ全員が会社にこだわってそれ以降のことをあんまり真剣に考えてなかったと思う。全ては会社をやめてからどう生きるか?の発想。

社会がまだアーリーリタイアを想定してなかった様に思う。体力モノが趣味なオレは出来るだけ早くリタイアしたい、と考えていたんだよね。実際、巨泉さんのような資金も自分の会社もなく51歳でセミリタイアしたのだけれど。(本リタイアになるかも知れない)結婚してないのも実はこの布石だったりするんだよね(言い訳か。。。)。でも価値感が一緒でないと「離婚してでもパートナーを選び直せ」という巨泉さんの言葉にあるように、パートナー探しは難しいんだよね。特にオレみたく放浪的な生き方してると。いまだに能力・努力足りずみつけれてないが。


この本は自分で自分の人生をデザインしてなるべく若いうちにセミ・リアイアしたい方へ書かれた本です。(従来型のできるだけフルタイムで70まで働きたい方はスルーください。非難するわけじゃないです。生き方何でもアリです。ただ方向が真逆です) 

ただ、巨泉さんレベルはかなり資金的・技能的に困難である。しかし、ダウンサイズして考えれば良いから、夏のカナダをを北海道に、冬のオセアニアを沖縄にミニマイズすれば良いだけのこと。さらに厳しければ近くの避暑地と避寒地にさらにミニマイズすればよい。考え方をかえ、計画、準備を行うにとても実践的な本です。あらためてそう思ったよ。オレも季節ごとに移動生活できるように試行錯誤を続けて行きます。プチ巨泉を目指して。


この本は社会に慣れてきた25〜30歳の人に読んで欲しい。すごくオススメです。 ★★★★ 評価額1500円


>追記 2016.7.20
巨泉さん、逝去されたとのこと。しかも母と同じ急性呼吸器不全。ご冥福をお祈りします。