迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

Eテレ「達人達(たち)坂本龍一X福岡伸一」

深夜番組で観た。内容を正確にお伝えできるはずもないけれど、超絶良かった。動画が無いか探してみたけどない。

 

心に響いたところだけ抜粋&要約しちゃうとね(甚だ失礼かついい加減なんだけど) 

  • 「たとえば星空ってのは自然(フィシス)なんだけど、人間はそのシグナルを星と星を結んで星座っていうロゴス(論理・知性)にしちゃうんですよね」
  • 「そしてそのシグナルが本物のものと思ってしまう」
  • 「機械論的なアプローチでマウスの遺伝子を操作してGP2遺伝子をゲノム上から外科手術みたいな方法で削除。部品を一個はずしたわけです。そうするとマウスにどんな異常を引き起こすのか。・・・何事も無いんですよ。部品を取ったら壊れるはずだという機械論的な頭で・・・挫折」
  • 「ネズミがチーズを食べると身体が反応してネズミの分子が反応してネズミの分子の一部がなくなりチーズの分子がネズミの身体になる。つまりネズミの分子は分解されチーズの分子に置き換えられているのだ。人間も分子レベルでは体全体が1年ほどで全く別の分子に置き換わっている」
  • 「科学は再現性を求め、音楽は一回性を求める」「自分自身も木と同じく自然(フィシス)、生命体自然物ですよね。ところが果たしてどれだけの人が気が付いているだろうか」
  • 「(音楽も)もともとは図のように取り出してきてですね、構成した。加工してですね、音階まで人工的に考えて。(図=ロゴス、地=フィシス)」
  • 「(福岡さんのマウスの遺伝子削除の実験に対して)1つぐらい欠けても可塑性やネットワーキングでほかを補ったり、大体1つ欠けることによって何か1つの現象が起こるというのは1対1に対応してないんじゃないですか?」 

   

・・・などなど。なんかね、音楽も生物学も知らない素人なんだけどね、インパクトあったのは、今見てるもの、考えてるものは全てロゴス的なもの(星を星座に例えるとか、シグナルを勝手に変換して思い込んでる)でしかないんじゃないの? ってこと。それと養老孟司さんが前に書いてた「よく環境環境って自分から切り離して考えてるけど、自分も環境の一部である」ってのを思い出したり。

 

結局オレ、リアルな世界を何もわかっちゃいないだろう(勝手に言葉なんかに置き換えちゃって)・・・ということが判っただけだけど、面白かった~ 海や山がそのまんま楽しく感じるのはそのせいかもね~ やっぱいーね、Eテレ!