迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

30年後の自分

6月末に母が他界してからオヤジと2人での生活。母が居た頃から賄い調理・草刈り・垣根摘みなどをやってた。(母がリウマチで手が使えず調理できなかった) 3人だったのが2人になり、法要も済み生活にも余裕がでてきて今月からオヤジと一緒に2人旅を始めた。動けるうちに行きたいところに行ってもらおうということ。いつ歩けなくなるかわからないからね。オレもちょうど風太郎してるし、興味のあるものも似通ってて重複してるし。(戦没者慰霊とか)


・・・で、沖縄と鹿児島に行ったんだけど、道中はけっこう大変なところもありました。オヤジは84歳なんで当たり前なんだけどね。具体的には・・・

  • 買い物する時の支払いにすのにえらい時間がかかったり、コインを出すのに苦労したり、ポロポロ落としたり、
  • レストランで注文がぜんぜん決まらなかったり、
  • ソフトクリーム買ったら斜めにしちゃってボテッと落としちゃったり、
  • ホテルの空調の音が気になって全くねれなくなったっリ(耳栓持参するのをわすれたのはオレ)、
  • 1日中、水を飲んでる(良いことだ)から1日に10数回トイレに行く。ドライブだと4〜50分ごとにトイレ休憩しなきゃ・・・とか。


こっちの精神状態がが平静のときだったら良いのだけれど、急いでいたりして不安定だとイライラしてしまって口調キツくなる。努めて平静にと思ってるけどね、突然めちゃイライラしたりする。アンガーマネジメント出来てないんだよね。作ったラーメンひっくり返したりしたら、なんでそうなるの?って思ってしまう。母親が失敗する分には手が利かないと理解していたからイライラしたりもしなかった。やれてた事が失敗しだしてる=動きが鈍化してることへの腹立たしさかも知れない。


そんで「こうすればいいやん!こうしたらダメやん!」と強めの口調で言ったりしてしまうのだ。すぐに反省するけど、もう口に出してたりする。ラッキーなことは、そういう口調で話しても数分もたてば本人はもうそのことに執着していなくって忘れてくれてること。


要するにオレが「出来るであろうと期待していること」が良くないのだろうと思う。期待してるから怒りに繋がっちゃう。なんか子育て(したことないけど)と似てるのかもしれない。


電車の切符を買うのに四苦八苦してるのでPasmoを貸したり、スーパーのレジで後ろに並んでるので支払いに気をもんだりしてるので、現金じゃなくてクレジットカードにすれば楽じゃん?と提案してみたり代行したりした。が、オヤジが「自分でせんとどんどん出来なくなる」と言ってくれたのでハッとしたんだよね。そのとおりだよね。時間がかかって多少人に迷惑かかってもお互い様。自分でできることは全部してもらおうと思い直した。


そんなこんな、オヤジの姿は間違いなく30年後の自分。できること、できないこと、全ての様子がよい先生なのだね。