迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

リタイアするってこと

今日は以前、会社の同僚だったKさんに会いました。51歳で人生を見直したくてまもなく退職するとのことで連絡がありました。私と同じく独身・アウトドア系のかなり似てるキャラな方です。このブログも読んで頂いてるらしく、先に人生の夏休みを実行した私の話を聞きたいとのことで・・・甚だおこがましいく申し訳ない限りです(汗) 


1時間程度、いろいろと実際に感じてきたことを精一杯、正直にお話しました。改めてまとめてみると以下のようなことです。これから人生の夏休みをやってみようかな?や、リタイア本番を迎える60〜65歳の方にも少しは参考になるかも知れません。

  • 現在50代で今まで転退職を経験していない人で転職を考えてる方には退職を薦めません。どこの誰々という肩書が無いことだけでも、きっと不安度合いが高すぎます。自然とプライドみたいものが積み上がっています。結果、何の為に退職したのか迷子になっちゃう可能性高く、焦って転職しちゃったりして、ただ勤務先が変わってしかも新規の仕事だから待遇悪くなっただけということが容易に想像できます。そのまま勤務して退職にむけた準備を開始するほうが良いです。
  • 仮に50歳代で転職をしてもすぐに退職の年齢になり、数年後の60歳もしくは65歳時にもう一度同じ状況になる。手に職の無い専門性の低い経歴だとそれこそ管理職→アルバイトのハードランディングになっちゃう。なので50代のここで75歳〜80歳まで元気ならある程度自分のペースで働き続けることを前提に考えたほうが良い。これは現在会社員である人も考えとかないと・・・。なのでずっと継続できるよう、自分で小さく事業を始める、専門的な資格を取り60〜65くらいで稼げるよう早めに計画を始める、といったことです。
  • 人生の夏休み(リタイア本番も)を謳歌するには、同じ時間を共有できるパートナーが必要である。奥さんでも友人でもいいのですが、一人旅はすぐに限界が訪れること。あらゆる経験は誰かと共有することで価値が倍増します。それを経験すると単独行は虚しい感覚になります。私は歩いてみたい山々が沢山あったから、単独行でも1年持ちました。持ったほうだと思います。同じタイミングで一緒に行動できる仲間が必要です。50代の現在、リタイアして人生を楽しむ文化のない日本にはそういう状況の友人知人は極めて少数です。てか、居ない。
  • 地方在住で50歳代で無職というのは地方ではかなり生きづらい。良くも悪くも世間から注目されます。仕事してない=100%何で?の世界ですので、やってみたいことをやるからですとハッキリ主張できる性格(社会的評価がアホになる覚悟)が必要です。前述の意味のないプライドはさっさと脱ぎすてる必要あります。そして周囲のみんなが自分の為、家族のため、週6働いてる世界に理解を求めても困難です。何をやるにも会社員時代と同じく、いや会社みたいに一定の人達ではないから、それ以上に空気を読む力が必要です。
  • 就業場所にとらわれないノマドワーカーはとても魅力的に感じると思いますが、うまくいくのは性格的・技術的にほんの一部の方々。遠隔地に住んで自分の世界で完結できるのは利点だと思ってましたが、実際にそういう作業で稼いでも楽しくもなんとも無かったです。(私の場合は投資) 社会と交流することが仕事の楽しさで意義だからです。不動産などの投資も同じくそこには金銭的収入は得ても社会参加の実感=しあわせ感が無く、何やってんの?となり私には向いてません。(投資などで収入を得て同時にボランティア活動で社会と繋がる、新しい友達を作るというのはOKだと思います) 
  • 同様にリタイヤ=完全無職もよほどな場合を除き、ほぼあり得ないと思います。仮に資産家でも社会的作業(仕事)をしないと生きていけない。仕事=社会と繋がることで生きる実感がわきます。幸せ感は共感することから生まれると思われます。なのでいくら貯金があろうとも仕事をすること(資産家はボランティアなど)前提で考えるべきです。なので半年〜1年遊んだらリタイヤっていうよりマイペース型勤務への移行かも知れませんね。
  • リタイア後に必要な資金については、よくいう貯金額ではなく生活費は何かで稼げるキャッシュ・フローを生み出す力。仮に数千万円の貯蓄を持ってても使って減る一方だと不安に感じて使えなくなったり、行動全てが萎縮してしまう。銀行預金でフローが出る時代じゃないしね。仮に1億円預金してても無理だよね。なので人生の夏休みの宿題として好きなことを楽しんだあとは80くらいまで生きると想定してプランを考える。会社員時代はノープランでOKだけど50歳(できれば40代)ではリタイアに関しては準備とプランが必要。
  • それと考慮に入れておくべきは、そろそろ両親のケアが必ず起こることです。場合によっては仕事が出来なくなる状況もあり得ます。充分に予測して検討しておく必要があります。私の場合は介護(母)を人生の夏休みに併せて考えていたので専業で行いました。長い闘病で食事を行うのにも介助が必要だったからです。これはもはや仕事ですので、会社の業務と兼業できる場合とそうではない場合とあり得ると思います。家族構成(兄弟の有無など)や個人的な生き方の問題でもありますが。
  • なので、端的に言うとリタイアに必要なのは「人生を一緒に謳歌するパートナー」「ずっとフローを生み出し社会的意義を感じる仕事」の2つ。家のローンがあっても保険でカバーできてれば大丈夫じゃないかなと思いますが、個人的には借金ゼロの体質が好きなので退職までに終わらせておくべきかなぁ〜と。そしてこの2つは実は容易では無いんです。本来、就活をする20代の段階である程度視野に入れておくべき重要事項だったのだと思います。・・・もはや何とか自分なりにトライするしか無いんですよねw


・・・順序がランダムになりましたが、話した内容です。とりあえず少しでもどなたかの参考になれば幸いと思い書きました。そしていつものように間違ってるかも?なのはお含みおきをw


追:)最初に読んだ時は?だったけど、プチリタイヤを経験してみたら、考え方は巨泉さんの通りだったッス(汗)若いあなた、読んで下さい。オジサンには正直、修正キツイ、、、でも決意すれば何とかなるかも・・・

巨泉―人生の選択 (黄金の濡れ落葉講座)

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