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迷わず行こうよ、行けばわかるさ

転職、放浪、介護、何でも自分で経験しなけりゃわからない。まわり道でも行ってみたい。そんな感じの人生です・・・

欲望の資本主義・・・

昨日素晴らしい番組を観た→http://www4.nhk.or.jp/P4028/x/2016-05-28/21/9962/2225359/。どこまでも肥大化する欲望の資本主義。番組の紹介を引用すると

経済学の父アダム・スミスは間違っていた?資本主義の根本をひっくり返すノーベル賞学者の真意は?人間の業=欲望を巡って、経済の本質に世界の知性が迫る異色教養番組。

あの日、あの時からルールは変わったのか?今、我々はどんな世界に生きている?富は一部に集中、今日も果てしない欲望が世界を覆い続ける。欲望が欲望を生み、市場の論理が全面的に世界を覆う中、隠されたルールとは?ノーベル賞の経済学者、異端のアナリスト、投資家、起業家…、世界の最前線を走る経済人たちは今何を考えるのか。人間の業=欲望をキーワードに、イメージ豊かに混迷する経済の現在を読み解いていく異色教養番組。


でね、アダム・スミスってね、「国富論」で有名だよね。経済学って何ですか?のベーシックな考え方。大学行ったらかならず少しは勉強したりする。で、そのアダム・スミスがね、「国富論」の以前に「国富論」に相反する「道徳情操論」てのを書いていた。その『道徳情操論』によれば、

人間は他者の視線を意識し、他者に「同感(sympathy)」を感じたり、他者から「同感」を得られるように行動する。この「同感」という感情を基にし、人は具体的な誰かの視線ではなく、「公平な観察者(impartial spectator)」の視線を意識するようになる。「公平な観察者」の視線から見て問題がないよう人々は行動し、他者の行動の適宜性を判断することにより、社会がある種の秩序としてまとまっていることが述べられる。このように社会は「同感」を基にして成り立っているため、社会は「慈善(beneficence)」をはじめとした相互の愛情がなくとも成り立ちうると論じた


彼の時代、1776年の段階ですでに「同感」(共感)が行動の秩序となっていると書いているのです。こないだまで「仕事って何?」をあーでもないこーでもないと考えて、いちおうの終着点だった仕事の本質に繋がってきたのだ。生活資金があってやりたいことを達成すると最後は寂しいから働くんだね、と考えてるんだけど、まさにアダム・スミスの同感(共感)を感じることが最終目的なんだった。おー、ここに繋がったかと。 (例えるなら億万長者はお金のために仕事をする必要ない。食べたり快適にすごせるから。だけど、同感=共感をもとめて営利でも非営利でも働くのだ。だから最終的には働くこと=お金ではなく共感なんだってこと。)


そして興味深い意見があったのだけど、今後の仕事はAIやロボット化などでかなり作業は自動化されて人間が実際に現場で働くことが30〜40%無くなるだろうと思われること。自動化した工場、自動化されたサービス、その他今まで人間が行っていたことはかなり変容していくのではないか?という提示。20年後、同じ仕事をしていますか? これはインパクト凄かった。同一労働同一賃金を目指している現在とは次元が違う世界。(下に紹介の「AIの衝撃」によると今後10〜20年で全体の47%の仕事が不要になる。銀行窓口・融資・データ入力・レジ業務・タクシー運転手・料理人は80〜99%無くなる)


終わりなき人間の欲望(より便利により快適に)が社会発展のエネルギーの源であるのは間違いないと思うけど、AIによって働くことの実際が如何に変わっても、「同感=共感」がキーワードとなるのでしょう。だから、寂しい=共感する がキーワードとして普遍なんじゃないか、と思ったわけです。終わりなき欲望と共感すること。この間で沢山の展開・転回があるんでしょう。


個人的には未来の仕事って何か?を考える時、メインの潮流は金という交換価値を目指すんじゃなくて共感という周囲との感情価値の交換を求めるようになるんだと思う。(食べるのに精一杯という考える余地の無いギリギリの世界=野生の世界も共存しつつ)


ほんとそう思った大事な番組だった。やっぱNHKなんだよね、こういうの。でね、これがまたね、オレん中ではお師匠さんである北野武さんのこの言葉に繋がるわけ↓

金、とにかく金を稼げ。それで何でも買ってみろ。愛、恋、友情、幸福、みんな買えたか?それから、金で買えないものを探せ。(→by 超思考


というわけで現在何をやるにも考えるべきキーワードは、永遠へ持続可能な共感性(Eternalでsustainable なmutual sympathy) とかかなぁって。今、造語したけどさ。(こういう造語は英単語になっちゃう。イメージ性が強いからか。)どんだけ世界がAIや効率の世界に進んでもね。


何言ってんの?って感じかもだけど自分の中じゃかなりスッキリ〜 間違っているかも?なのはいつものことだけどね(笑)


参考書群↓

超思考 (幻冬舎文庫)

超思考 (幻冬舎文庫)

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)

アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)