昨晩、深夜にEテレでやってた100分de日本人論。凄かった。日本人の思考って海外と違って論理だけじゃないよね。そして無宗教かと思いきやそうでもなく、先祖も敬いつつ、神社にも行くし南無阿弥陀仏を唱えたりもするよね。
いき(粋)ってどういうことか、禅の考え、日本人の中心は空っぽであるいうという中空構造(例えば神話の中にはかならず中心に何もしない神がいる)や、天と地などの2つの対立軸ではなくその間に何かがある、などの話から、日本人の思考は、論理ではなく(論理は分別である)、主観も客観の区別もない無分別の智が常に分別の背後で同時に動いて感じながら考えていると導き出す。そしてそれは親鸞だし、浄土真宗、そしてスティーブジョブスまで繋がっていたのだ。日本人とは?という真髄、ここ数十年の謎をかなり鮮明にしてくれたのだ。凄かったんだよ、本当に。
これ無料で観れたのはすごい。途中で起き上がってメモしたからねぇ〜。めったに無いよ。各分野の第一人者の方々がそれぞれ内容でもめるのか?と思いきや、まったく同一の見解へと向かって収束していった。日本人の思考方法、ひいては日本人とは何か、について概ね理解できるレベルの100分だった。番組は各自が推薦する本を紹介する形で進められた。紹介された本は以下の4冊。読むしかないよ。
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特に興味深いのは後半の2冊だった。ここから読もうと思う。しかしEテレ凄いなぁ〜