- 作者: 白石一文
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: Kindle版
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「ほかならぬ人へ」で読み進めている白石一文 - Wikipediaシリーズ。この本、ちょっと劇的なタイトルなんだけどね、タイトル通り凄いんだ。主人公を通して(主人公に発言させて)作者の強烈な思いが伝わってくる。
深々と突き刺さる矢・・・たとえば毎日餓死し続けているアフリカの子供たち。にも関わらず、なぜ僕らは必要以上に過剰な生活し、大した支援もせず無視し続けることが可能なのか。それは家族や近くの命を慈しむことで遠くの餓死する命を無視する大義名分となっている・・・結局は家族主義、個人主義、エゴイズムだということ・・・。
普段考えていてもよく解らなかったこと、その多くの答えがあったね。小説なのかエッセイなのか読みにくいと感じる部分はあるけど、とても読み甲斐あるよ。(上下巻あり)