迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

人生を楽しむ覚悟・・・

WEBで偶然に見かけたブログ。ちょっといいので引用させていただきたく。。。

イタリアには、世界にその名を知られる生ハムメーカーがいくつもあるそうですが、その中でも、「並み居る逸品をはるかに引き離して追随を許さない」と言われているのが、ロレンツォ・ドズヴァルド氏の作る生ハムです。


年間で1500本しか作らないので、予約してから手に入れるまで2年もかかるそうです。大金持ちが天文学的な額を提示しても売ってくれない。客はみな、例外なく順番待ちをし、定価で買うしかないのです。


ベネトン社の社長ルチアーノ・ベネトン氏も、「手に入れることができるのは年間に2本だけ。(2年前から予約して)」 と嘆くそうです。他にも順番待ちしている人には、モンテゼロ(フェラーリ社長)、ジョルジオ・アルマーニ、ソフィア・ローレンなど著名人がたくさんいるようですが、例外なく順番待ちです。


また、私が驚いたのは、ドズヴァルド氏が驚くほど時間と手間をかけて生ハムを作っていることです。原材料の仕入れから塩漬け、燻製、熟成と、その期間に1年以上もかけているのです。そして、その手間ひまから考えると、価格がとても安いのです。


腿1本(12キロ)の金額が200ユーロです。(大人2人が高級めなレストランで食事するくらいの金額)たとえドズヴァルド氏が、値段を一気に倍に上げたとしても、去る客は一人もいないだろうと言われています。


しかしドズヴァルド氏は、人気に乗じて価格を吊り上げることをしません。ドズヴァルド氏は、こう語ります。「必要以上に高い価格は付けません。私がハム作りにかける手間ひまに対する評価分と、原材料代が組み込めればそれでいい。仕事の内容に対するきちんとした評価が何より大切です」


また、「大量生産を拒絶する勇気」を掲げる彼は、次のように語ります。「生産規模を拡大すれば、何百倍、何千倍の収入増につながるのでしょうが、私は現状で満足です。少量生産だがイタリアで最高品質の生ハムを作れるほうが、ずっと誇り高いことだと思います。


私がこの手で作り商標印を押したハムを味わった人は、一生、その味を忘れないでしょう。もし目隠しをされて試食しても、私のハムの香りと味わいは絶対に食べ当てられるはずです」


彼がいかに仕事を愛しているか、生ハムつくりにどれだけの情熱を傾けているかがうかがえますね。仕事人としての誇り高さに感動します。そして彼は、仕事を愛するように、家族を愛し、家族とともに人生を楽しむ時間を大切にしています。


「私にとって幸せな人生というのは、楽しく質の高い仕事をすることですが、妻や子供たちと楽しい時間を過ごせることも同じくらい大切なことなのです。工場を大きくすれば、銀行口座にはもっと高額の預金ができるのでしょうが、仕事に追われて、家族と温かい時間を過ごせなくなるでしょう?大金を手にするのと、家族といい関係を保つのとどちらかを選べといわれたら、当然迷わず、私はルチアとモニカとアンドレア(=妻と娘たち)を選びますね」


彼の言う「大量生産を拒絶する勇気」は、「誇り高く仕事をしていくための勇気」であり、「家族と過ごす時間を創り出すための勇気」でもあるのですね。この勇気の背後に、彼の覚悟を感じます。人生を最高に楽しむ覚悟です。この覚悟があるから、勇気が出てくるのだと思います。

(引用元→人生を最高に楽しむ覚悟と勇気


良くないですか?何か、原点の方向性というか生き方がシンプルで。何でも良いから金を持つことが成功であり幸せ、っていう長らく続いた(まだ続いてる?)ここ数十年のこの国の価値観を見直す話だと思う。こういう気持ちの持ち方に憧れます。お金は間違いなく必要だけど、それ自体が目的じゃないんだってこと。若い時からずーっと思ってます。が、かといって、この職人さんのように何も徹底して生きて、誇り高いものなんて何もないけど・・・汗。。。