迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

「この国を出よ」

今週読んだ本のレビュー「この国を出よ」 著者はユニクロの柳井さんと大前研一さん。なんだか思いきった目立つタイトルなんだけど、とにかく読みやすい!です。面白かった部分をちょろっとまとめると、
・「現在はミッドウェー海戦後とそっくりな状況で現実に目をつむり神風が吹くのを待っている」
・「アジアから見ると日本はもう敵ではない。ジャパン・パッシング(日本を無視するの意)だ」
・「夕張市の破綻はちょうど日本国を1万分の1にした同じ状況であり、国の財政は、たとえれば370万の年収しかないのに借金は1億円あるのと同等」


・・・と日本の現状認識が大半をしめます。で、当然ながらグローバル化(会社も顧客も国境を越えてマーケットに合わせて移動、拡大する)で、ホームもアウェイも無いこと、当然ながら英語は会社の共通言語とならざるを得ないこと、をおさらい。


・・・そして本のタイトル「この国を出よ」は日本の歴史でいうと4回目のフェーズだそうです。第一フェーズは1860年の咸臨丸(勝海舟ら)、第2フェーズは日露戦争勝利後、1905年からの満州建国、そして第3のフェーズは戦後の日本、松下電器本田技研などの海外進出。そして海外に出よの真意は、日本がダメだから見捨てて海外に出ろではなく、海外で経験を積んで視野を拡げ帰国し、次の機会に備えておく、ということでした。


今の学生さんは大変だよね、ライバルはもう日本人だけじゃないから、学歴も通用しないし、当然英語は話せなきゃいけないし。なので、いっそ国内企業でなく、就職も海外企業にしてはどうかと思うよ。そう考えればまだ第一陣だし、チャンスだよね。多少無理にでも最初に海外企業で働くのが良いんじゃないかな。だって周りが海外に消極的な今なら、半端な英語力、学歴でも気合でどこでも行きます!と面談受ければ受かると思うよ。

この国を出よ

この国を出よ