迷わず行こうよ、行けばわかるさ

何でも経験してみなけりゃわからない。やってみると先がみえるよね。還暦オヤジのダイアリー。

JMM (Japan Mail Media)

佐世保出身の村上龍さん主宰のメール配信メディアです。若い頃「コインロッカーベビーズ」や「愛と幻想のファシズム」等の強烈な作品でファンになり・・・。で、昨今はえらくまじめになって(?)TV番組カンブリア宮殿を司会してて・・・あんなの書いた人が司会やってるのが今でも違和感あるのですが、なんか人間の根底を書いてきた人なので、信用できるかなぁ〜と私も購読しています。難しい記事もありますが無料なので下記をご参照くださり登録されては如何でしょうか。
以下、JMMの紹介文を引用いたします〜

今、おそらくほとんどの日本人が言葉にならない不安感を持っているのではないでしょうか。変化を実感しながらも将来の展望がなく、不安を抱きながらも危機感を持つことができないでいるような気がします。そういった状況は、今までのようなトップダウン型の指示だけでは打開できないのかも知れません。大事なのは、目先の解決にだけこだわるのではなく、わかっていることと、不明なことを、 とりあえずはっきりさせることだと思います。
しかし既成のメディアがその役割をきちんと担っているとは思えません。メディアは金融界と違い、日本語に守られていて、「競争」がないので、遅れているのです。しかし、既成のメディアを批判するのは飽きました。わたしはメール配信サービスを使った新しいメディアの実験を始めることにしました。 そして、シンプルにそれをジャパンメールメディア、JMMと名付けました。JMMを始めてから既成のメディアへの苛立ちが少なくなったのは確かです。既成のメディアへの苛立ちは、結局自分が情報の受け手でしかないことに起因していました。
JMMでは、おもに金融・経済を中心に扱うことにしました。専門家によるネットワークを作り、どこが不明なのかを、わたしの質問にネットワーク参加者が答える形で、あるいはネットワーク参加者とゲストによる座談会などの形で明らかにしていくことにしました。既成のメディアは、すべての問題を「わかっていること」として伝えようとします。当たり前のことですが、現実はわからないことのほうが多いのです。繰り返しになりますが、今大切なのは何が不明なのかを知ることだと思います。
たとえばリスクという英語に対応できる日本語がありません。同様に、インセンティブ、という言葉も日本語に翻訳できません。近代化途上の旧来の文脈においては、もともと「個人」という概念さえ非常に希薄です。個人という言葉には最初から集団に疎外され、集団と敵対するニュアンスがあるような気がします。
しかし、各メディアや本屋に並ぶ経済本には「個人的なリスクテイクのインセンティブを促す」などと書いてあります。まるで百年前からインセンティブという概念があったかのようです。

JMMでは、「ビジョンの創出」や「新しい政策を巡る論議」といった大きなテーマに沿うのではなく、論議の基盤となり得る考え方や、論議に耐えうる概念や言葉の検証をおもに行ってきました。既成のメディアでは、考え方や概念や言葉が曖昧なまま論議されているような気がしたのです。
たとえば、「一人一人が個として自立し自己責任においてリスクを取る時代に日本人はどう生きるべきか」というような文脈には明らかな矛盾がありますが、そういう矛盾が放置されているような気がします。一人一人が個として自立することが求められているときに、「日本人はどう生きるべきか」という問いは無効なわけですが、そういう指摘はほとんどありません。

JMMでは、解決策を示すのではなく、本質的な疑問を示したいと思っています。これは私見ですが、金融・経済において問われているのはコミュニケーションそのものではないでしょうか。情報開示、新しい労働市場、フェアな能力主義、合併や事業統合、各種のセイフティネット、規律ある市場など、それらはすべて、個人対個人、労働者対企業、企業対企業、個人対国家、企業対国家、市場対国家、資本対資本、国家対国家、などのコミュニケーションの変化が不可欠です。
JMMはその変化を正確に見届けようという方針と意志のもとに作られています。JMM編集長:村上龍http://ryumurakami.jmm.co.jp/

1回メール読むのに10分くらいかかる分量です。つらく、うんざりせずによみ通してください(笑)何事も容易に手に入らず・・・です(笑)